ベネズエラでクーデター。原油も上がりトルコリラにとって向かい風!?
『トルコに大きく関係する出来事がベネズエラで起きています。』
皆さん、こんにちは。
FXトルコリラソルジャーの前田さんです。
政情不安が続く南米ベネズエラで、グアイド国会議長がマドゥロ独裁政権に対してクーデターを呼びかけ、暴動を起したのです。
ただ軍はクーデターに同調しなかった為、今回はグアイド国会議長の空振りになったようです。
やばいなベネズエラ。 pic.twitter.com/2NJQp3Zx0z
— 仁尾淳史(note始めました) (@atsushi_mic) April 30, 2019
ベネズエラでは、独裁色を強めるマドゥロ氏(56)と、暫定大統領就任を宣言した反マドゥロ派のグアイド国会議長(35)の2人の「大統領」が存在し、どちらを支持するかで世界が二分されています。
この件ですが、トルコにも大きく関係しています。
トルコはアメリカを非難
このクーデターを起こそうとしたグアイド国会議長をアメリカは支援しており、米ポンペオ長官はクーデターを支持する表明をしています。
アメリカは反乱を起こしたグアイド国会議長を暫定大統領と認め、このクーデターをけしかけている立場というわけです。
エルドアン大統領は、度々こう述べています。
「選挙で選ばれた大統領(マドゥロ氏)を、外国政府が介入して権力から引きずり下ろすべきではない」
トルコでは2016年7月、クーデター未遂事件が起きています。
軍の一部が蜂起し、エルドアン大統領を権力の座から追い落とそうとしたのです。
以来、エルドアン大統領は「あらゆるクーデターに反対する」と繰り返し述べており、現在のトルコ外交の原則となっています。
まとめると、大統領は選挙によって決めるもので、クーデターは許されないとアメリカを非難しているわけです。
アメリカがグアイド国会議長を暫定大統領と認めた事に対しても、反対する姿勢を示しています。
2016年7月、トルコのクーデターにアメリカ関与疑惑
その2016年7月にトルコで起きたクーデターですが、その主犯とされるギュレン氏はアメリカにかくまわれています。
トルコはギュレン氏の引き渡しを求めていますが、アメリカは応じていません。
クーデターの危機を間一髪で逃れたエルドアン大統領ですが、実はロシアのプーチン大統領がクーデターを察知して、いち早くエルドアン大統領に教えていたという話があります。
思えば、クーデター後、エルドアン大統領とプーチン大統領は急接近しているのが気になりましたが、それが要因かもしれません。
トルコでは歴史的に反米感情が強い為、普段はいがみ合っている与野党も「反米」では結束するんですね(汗)
クーデター未遂事件についても、背後に米国がいたとする陰謀論を信じる人も目立ちます。
そして、今回のベネズエラのクーデターは、エルドアン大統領にとって他人事ではありません。
また同じ事が自分の身に起きるかもしれないのですから。
なので、エルドアン大統領はベネズエラの独裁者マドゥロ氏を支持し、アメリカの内政干渉を非難しているわけです。
それから、このベネズエラの件で、また原油が上げているようです。
原油輸入国であるトルコにとって向かい風となりそうです。
もちろん、トルコリラにとっても、向かい風になりそうです(涙)
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