XMの両建てについて詳しく解説
海外FX業者では、規約で両建てが認められている所と認められていない所があります。
関連記事⇨海外FX業者iFOREX、XM、GEMFOREX、DealFXの両建てトレードについて解説
XMでは前者となっていて同一口座内、同一通貨ペアでの両建てを認めているので、トレードに組み込む事が可能です。
しかし、やってはいけない両建ての方法もあるので注意が必要です。
この記事では、XMの両建てに関して詳しく解説していきます。
XMは私がメインで利用している口座の一つです。
下記の記事でメリットデメリットを解説しているので、こちらの記事も是非参考にして下さい。
関連記事⇨海外FX業者XMのメリット7つ、デメリット3つを解説。その理由とは!?
Contents
両建てとは!?
FXにおける両建てとは、1つの通貨ペアで売り(ショート)と買い(ロング)のポジションを同時に保有する事を意味します。
こう聞くと「それは意味があるのか?相殺してるだけで利益が出ないのではないか?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、両建てというのは使い方によってメリットを生み出すトレード手法なのです。
両建てのメリットとは
両建てのメリットは複数あるので、それぞれ解説していきます。
XMは両建てポジションだと証拠金が0になる
XMでの両建ての場合、大きな特徴に「同じロット数での両建ての場合、その両建てポジションでの証拠金は0になる」というものです。
両建てを認めている他の海外FX業者だと、両建てポジションのうちの片方、もしくは両方のポジションの証拠金が必要になるのが一般的ですが、XMの両建ては証拠金が0なんですね。
これは珍しい特徴で、XMならではですね。
証拠金が0なので、両建てをすれば証拠金に余裕ができて、証拠金不足による強制ロスカットを防いだり、効率よく資金を回すという戦法が使えます。
複数のトレードを同時進行する事ができる
何かしらの通貨ペアで、長期的にロングポジションを保有している場合、その中の短期的な逆行でショートポジションを持った場合も、その間はもちろん両建てとなります。
例えば新興国通貨のスワップ金利狙いでロングポジションを長期保有している方は、短期的に保有しているポジションが逆行すると思った時は、ショートポジションを取れば予想通り逆行した時にダメージを防げるというわけです。
もちろん、両建て中はマイナススワップも発生する事になります。
損する金額は固定できたとしても、2つのポジションをずっと持っているわけなのでマイナスのスワップポイントが思いのほか拡大してしまうケースもあり、それによって強制ロスカットされてしまうという可能性もあります。
XMでは基本的な両建てを認められているので、スイングトレードとデイトレードなど、ポジションの保有時間が異なる複数のトレードをする事が可能です。
トレンドが終了するか悩んだ時にも使える
持っているポジションが、自分の思惑通りに進んでいる時に、トレンドが終了する頃合いなのか、それともまだ継続するのか、判断に迷う時があるでしょう。
そういう時に一つの戦法として、両建てをして利益を固定し、トレンドが終了するならすべてのポジションを決済し、まだまだトレンドが継続する雰囲気を醸し出しているのであれば、反対注文のポジションだけ決済して、その後のトレンドについて行く(トレード継続)という使い方ができます。
XMで禁止されている両建てのやり方
同一口座内、同一通貨ペアでの両建てをXMは認めているのですが、禁止されている両建てのやり方もあるので注意が必要です。
違反してしまうと、口座凍結などのペナルティを受けてしまう可能性があります。
XM内の別の口座間での両建ては禁止
XMで禁止されてる両建てのやり方ですが、まず、XM内の別の口座間での両建てです。
XMでは最大8つの口座まで開設する事が可能です。
同一口座内での両建ては認められていますが、XMの別の口座間で両建てをする事は認められていません。
なぜ同一口座内だけ認められているのかというと、XMのゼロカットシステム(追証なし)にあります。
これは、急激な相場変動でトレーダーの口座残高を割り込む損失が発生しても、その分のマイナス分は請求されない(追証が発生しない)というものです。
この「ゼロカットシステム」と、「別口座間での両建て」を使うと、海外FX業者にとって、よろしくないトレードができてしまいます。
例えば、経済指標発表などの相場が大きく動く事が予想される時に、事前に2つの口座にそれぞれで売りと買いのポジションを持ちます。
その状態で大きく相場が動いたら、一方は大きく利益がでますが、もう一方は残高分の損失で済みます。
仮に大きく利益が出た方がプラス100万で、ロスカットされた方が50万だった場合、50万のプラスになります。
最初から入金額以上の損失は出ない事が確定しているので、狙い撃ちができるのです。
損失がでた方の口座のマイナス分はXMが負担する事にな流ので、別口座間での両建ては禁止されているのです。
XM口座と別のFX業者の口座間で両建てをする事
XMと他業者の口座を使った両建ても禁止されています。
この理由も先ほどの「ゼロカットシステム」と、「別口座間での両建て」と同じです。
片方は大きく利益を出して、片方はロスカット(追証なし)させるという手法があるからです。
自動売買システムや、システムトレードと裁量トレードの口座間での両建てが気づかない内に成立してしまう可能性もあるので、複数の業者でトレードをしている方は注意しましょう。
もちろん、複数人と手を組んで、組織的に別口座間で両建てをする事も禁止されています。
1つの通貨をリスクヘッジするために両建てをする事
同一口座内では可能な両建てでも、別口座間では認めらていませんが、これは同一通貨ペアに限らず、1つの通貨でも当てはまるケースがあります。
例えば、ユーロドルのロングポジションと、ユーロ円のショートポジションを別の口座間で持ったり、ユーロドルのロングポジションと、ドル円のロングポジションを別の口座間で持つといった事も、規約違反となる可能性があります。
両建てをする時は、規約をしっかり確認した上で取引する様に心がけましょう。
規約に違反している方法の両建てがバレた時はどうなるのか!?
もし、規約に違反した方法の両建てを行なってXMにバレた時には、口座凍結やレバレッジが引き下げられるといったペナルティが課せられます。
そういった事にならない様に、やはり規約を事前にしっかりと確認する事が大事だと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
XMでは同一口座内での同一通貨ペアの両建は認められているので、それを上手く利用してトレードに活かせるとFX人生も大きく変わってくる可能性があります。
しかし、規約に違反してしまうとペナルティを受けてしまう事にもなるので、しっかりとルールを確認した上で、トレードに組み込んで下さい。
また、両建ては意外に簡単なのではというイメージを持つかもしれませんが、やってみると奥が深く、細かくすみずみまで配慮できる視点を持たないと、両建てトレードは上手く機能しない事もあります。
この辺りは経験を積んでいくしかないでしょう。
何事も経験という事です。
皆さんのご武運を祈ります。